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【薬剤師監修】 月経過多症と漢方
月経過多症とは
月経の量が異常に多い状態を、月経過多症といいます。1回の月経での血量は平均50-60mLと言われていますが、日本産婦人科学会では、血量が150mLを超える場合は月経過多症であると定義しています。しかし、実際に月経量を測定することは現実的ではありません。そこで、以下の項目が月経過多症の診断の目安とされます。
・普通のナプキンが1時間ももたない。
・経血に大きなレバー状の塊が多く混ざっている。
・月経が8日以上持続する。
これらの項目に当てはまり、また、月経量が多いことで、貧血などの症状が出たり、精神的に苦痛を感じたりすることで普段の生活に支障が出る場合、月経過多症と診断されます。
月経過多症の原因
月経過多症の原因には、原因となる疾患がはっきりしている器質性月経過多症と、原因となる疾患のない機能性月経過多症があります。
1.器質性月経過多症
子宮筋腫や子宮腺筋症、内膜ポリープなどの良性の婦人科疾患のほか、子宮頸がんや子宮体がんなどの悪性疾患が原因となります。これらは、30代以上の女性に起こりやすい疾患です。また、血液凝固障害などの内科的疾患が要因となる場合もあり、18歳までの若年者に多くみられます。
2.機能性月経過多症
無排卵周期や黄体機能不全により出血が破たんし、月経が過多になる場合があります。若年者や、卵巣機能の低下した閉経近くの者によくみられ、ホルモンバランスの乱れが要因となります。
月経過多症で気をつけること
月経過多症で多量の出血が続くと貧血となり、めまいや息切れなど生活に影響を与えます。また、重大な病気が隠れている可能性もあるため、月経過多症の診断の目安にあてはまる場合、婦人科を受診する必要があります。器質性の疾患がある場合は、原因となる疾患を外科的治療で取り除く根本的な治療を行います。機能性月経過多症が疑われる場合は、ホルモン異常を調べるため、基礎体温測定やホルモン検査が有効です。ホルモン異常がみられる場合、ホルモン剤の服用が有効となる場合があります。また、漢方は、血のめぐりをととのえ月経過多を改善するのに有効です。
月経過多症と漢方
月経過多症に対して、患者の状態に応じて様々な漢方が使用できます。
からだの冷えが強い方には、血液を作り、からだをあたためることで冷えを改善し、月経過多を改善する漢方があります。疲れやすく、食欲がない、風邪をひきやすい症状があると、血液が漏れやすく月経量が多くなっている可能性があります。
その場合は、血管を強くし、月経過多を改善する漢方を使用します。ストレスが月経過多の原因となっている場合には、ストレスを発散し、血や栄養のめぐりをよくする漢方を使用することもできます。 |
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記事監修:薬剤師 中尾典義
薬剤師免許取得。吉富製薬鞄結梃、究所研究員として従事。その後、病院の薬剤師として臨床経験を積む。1995年家業(薬局)を継ぎ榎屋相談薬舗叶ン立。現在では元NPO日本抗老化医学会実践指導士、(社)日本漢方連盟 漢方委員、ミスユニバースジャパン鹿児島認定漢方講師など多方面で活躍。
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