私がまだ薬剤師となって間もない頃、親友がお父さんのことで相談に来ました。
「親父が心筋梗塞を起こしたんだ、何かいい漢方はないか?」と。
まさか!あのお父さんが…!
親友のお父さんは、実に豪快で快活な人で、遊びに行くと温かく出迎えてくれました。大学時代は、一緒にお酒を飲んだり、奥さんの手料理をいただいたり、とても良くしていただきました。
友人から詳しく話を聞いていると、
医師からは「もう一回、心筋梗塞が起きると、もう次は命の危険があります。」と言われていて、今も動悸や不整脈、胸痛などがあるとのことでした。
私は、何とかしてあげたい一心で心臓の漢方を処方しました。
すると3か月が過ぎた頃、だんだんと胸痛や不整脈、動悸が取れてきたのです。
お父さんも、「心臓が良くなった!良くなった!」と喜んでおられました。
私は、良かった…と嬉しかった反面、一抹の不安を覚えました。
心不全は、そう簡単には良くならないことを知っていたからです。
「お父さん、今はまだ仮の状態だから、これからも漢方を続けないと、また心筋梗塞が起こっちゃうよ。決して良くなって治ったわけじゃないから、ぜったい続けてね!」
そう念を押したのですが、お父さんが来店されることはありませんでした。
「今度は脳梗塞をして寝たきりの状態になってしまった」
そう友人から聞かされたのは、それから2年後のことでした。
私はショックでした。その友人の心情を思うととても辛いし、これからの家族の介護が大変なのも良く分かります。たとえ何様だ!と思われても、もっと強く言うべきだった、伝えるべきだった…。
これが、漢方薬剤師として悔やまれる経験の1つです。
だからこそ、まず最初に心不全患者さまにお伝えしたいことがあります。
心臓の調子が良い(症状が軽減)=心不全が治った!ではないんです。
狭心症や心筋梗塞などの心不全は、決して完治する病気ではありません。
だから、心不全と折り合いをつけながら元気で過ごすことが大切で、その結果として長生きへと繋がっていきます。それを、どうか忘れないでください。
日本には心不全患者数は約86万人おり、そのうち年間で約18万人の方がお亡くなりになられています。同様に、脳梗塞で死亡する方は、年間約13万人います。高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満の方は要注意です。(※平成17年の報告による)
不整脈、狭心症、心不全の方は、このようなお悩みはありませんか?
なぜ、不整脈や胸痛など心不全の原因は多岐にわたります。
しかし、漢方では対応できるのです。
血栓による目詰まりが一時的に起こると「狭心症」に、
心臓へつながる血管が詰まると「心筋梗塞」になってしまいます。
そのサインとして、胸痛、不整脈、動悸、発作が起きてしまうのです。
また精神的に支えたり、心臓の動きをなめらかにする不整脈の漢方薬もあります。
心不全は、心臓が正常にはたらくためのエネルギーが滞っている状態です。
不整脈や胸痛、狭心症などの心不全を改善するために、
相談堂では次の3つの方針で漢方処方のご提案をしております。
1.血液の粘度の高い状態から、血液粘度の質を改善します。
血液粘土の質が改善されることで、血栓からの胸痛を改善していきます。解毒分解のはたらきがある、肝臓を元気にすることで、身体の解毒機能をアップし、血液を汚している原因物質を取り除きやすくします。そうすることで、血栓予防が期待できます。また血栓を溶かす生薬も御座います。
2.心臓そのものに良い栄養素を届け、パワーアップをはかります。
心臓に栄養素がいくことで、不整脈を改善していきます。心臓が元気になるような栄養や酵素を提供します。エンジンでいえば潤滑油、ハイオクガソリンを与えて、滑らかに滞りなく動けるようにします。その結果、身体が元気になって活動的になっていきます。
3.血管をしなやかにして、酸化で動脈が硬くなる動脈硬化を防ぎます
長年の生活の積み重ねによって、血管をしなやかにする成分エラスチンが減り、酸化を引き起こす活性酸素が増え、血管が裂けやすくなり、血栓が起こりやすくなってきます。そのため、血管をしなやかにしていくことで、そのような状態を改善していきます。
3.血管をしなやかにして、酸化で動脈が硬くなる動脈硬化を防ぎます
ストレスにも対応する自律神経失調症や心を落ち着かせる漢方で心の不安が解消するように改善していきます。
医学にとって、心不全は長年の課題でした。
人工心肺装置が発明されて、心不全手術も進歩をたどっていますが、
それでもやはり、手術中に取り返しのつかない事態に発展する可能性もあり、
また万が一手術に成功しても、蘇生に失敗する可能性もあることなど、
外科手術による心臓治療のリスクはは未だに高いと思われます。
心不全治療薬も、血圧降下剤や血管拡張剤などを症状に合わせて処方されていますが、それでも不整脈や胸痛が起こり、血栓ができ、心臓の血管が目詰まりして、狭心症や心筋梗塞が起こってしまうのです。
私たち相談堂では、不整脈や胸痛、心不全でお困りの方に、
心不全治療薬との併用を踏まえた上で最善の漢方処方のご提案をしております。
また、食生活を含め、どのように対応し改善していけばいいのかもアドバイスさせていただいております。
ご家族でお困りの方は、お気軽にご相談ください。
記事監修:薬剤師 中尾典義
薬剤師免許取得。吉富製薬鞄結梃、究所研究員として従事。その後、病院の薬剤師として臨床経験を積む。1995年家業(薬局)を継ぎ榎屋相談薬舗叶ン立。現在では元NPO日本抗老化医学会実践指導士、(社)日本漢方連盟 漢方委員、ミスユニバースジャパン鹿児島認定漢方講師など多方面で活躍中。
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